田母神氏激白「取り戻すべきは敗戦で壊された日本社会の構造」 太陽の党代表幹事

田母神氏激白「取り戻すべきは敗戦で壊された日本社会の構造」 太陽の党代表幹事

2014.11.18

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20141118/plt1411181521008-n1.htm

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12月総選挙が確定し、元航空幕僚長で「太陽の党」代表幹事の田母神俊雄氏(66)が動き出した。今年2月の東京都知事選で、61万票を超える都民の支持 を集めた田母神氏は、夕刊フジの直撃に「大義のない解散だが、選挙になれば全力で戦う」と心境を激白。「国家防衛体制の強化」「新憲法の制定」などを訴え ながら、都知事選にも登場した豪華応援団にも支援を依頼するという。

 「これから党の選挙戦略をまとめる。私自身は、(場所は決めていないが)比例区での出馬ということになるだろう」

 田母神氏は、確実視されてきた衆院解散・総選挙について、こう語った。

 今年2月の都知事選で、何の組織もなく61万865票を獲得し、人気の高さを見せつけた。同9月、「誇りある日本を取り戻す」として、西村眞悟衆院議員(66)を代表とする「太陽の党」を結党した。

 安倍晋三首相は今回、消費税率10%への再増税を2017年4月に先送りし、「国民に信を問う」という方針を固めたとされる。

  田母神氏も「私も消費税再増税には反対だ。デフレから完全に抜け出せていない現状で、再増税に踏み切れば景気は悪化する。仁徳天皇は人家のかまどから炊煙 が立ち上っていないことに気づき、租税を3年間やめた。貧困にあえぐ人たちから、これ以上搾り取ってはダメ。日本古来の精神に反する」と語った。

 ただ、今回の解散劇には憤りを隠さない。

 田母神氏は「何のための解散なのか。多額の税金を使い、国民には何のプラスにもならない。大義のない選挙だ」と語気を強め、こう続けた。

 「私は自衛隊時代から、公人の心構えとして『49対51の法則』をつねづね言ってきた。心中の私心は半分を超えない49に留め、51は公のために身をささげるということだ。自分の都合は二の次にして、常に国民を第一に考えるのが、本来の政治家のあり方だ」

 とはいえ、現代の武人らしく「選挙になれば、全力で戦うだけだ」と覚悟は決めている。どのように選挙戦に臨むのか。

  他党との選挙協力については、友党関係にある石原慎太郎最高顧問(82)と、平沼赳夫党首(75)率いる「次世代の党」との共闘は続ける。それ以外につい ては「選挙に勝つためだけに、政策の違う政党と組むのはよくない」といい、「野合」批判もある一部野党の共闘姿勢に苦言を呈した。

 選挙では、国家防衛体制の強化や、地域共同体の再生、新憲法の制定、教育体制の刷新などを訴える方針だ。

 都知事選では、「永遠の0」で知られる作家の百田尚樹氏や、タレントのデヴィ夫人、作曲家のすぎやまこういち氏、経済評論家の三橋貴明氏ら、豪華な応援団に名前を連ねた。

 田母神氏は「今回もお願いしたい」といい、こう続けた。

  「いまの日本は、家族を壊し、地域を壊し、共同体を壊す方向に進んでいる。安倍首相は『戦後レジームからの脱却』と行っているが、取り戻すべきは、敗戦に よって壊された日本社会の構造だ。米国に作られた歴史観を見直し、国のかたちを変えていかないと根本的解決にならない」

 都知事選のような旋風を巻き起こすか。