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安倍首相の「自公VS民共」発言の一体どこがレッテル貼りなのか? 民&共の蜜月は確実に深まっている…

 

2016.3.21 17:00更新

【内藤慎二の野党ウオッチ】
安倍首相の「自公VS民共」発言の一体どこがレッテル貼りなのか? 民&共の蜜月は確実に深まっている…

http://www.sankei.com/premium/news/160321/prm1603210011-n1.html

 

レッテル貼りはちゃんちゃらおかしい-。安倍晋三首相が夏の参院選の構図を「自公(自民、公明)対民共(民主、共産)」と表現したことに、「保守政 治家」を自称する民主党枝野幸男幹事長が激しく反発している。とはいえ、民共を含む野党5党は「国政選挙でできる限りの協力をする」ことで合意してい る。また、3月27日に民主党と新党「民進党」を立ち上げる維新の党は共産党機関紙「しんぶん赤旗」を積極的に購読する動きもある。首相の指摘はあながち 外れていないのが実感だ。

 「安倍さんの唯一優れているところは、ネガティブキャンペーンの能力。『民共』だなんてレッテル貼りはちゃんちゃらおかしい」 

 3月4日に記者団を前にこう反論した枝野氏。14日も記者団に「参院選で私の地元の埼玉も共産党と戦う。選挙制度も客観状況も何も分かっていない」と強調し、安倍首相へのいらだちをあらわにした。

  共産党は国の根幹たる日米安保条約天皇制などにも否定的な考えを持つ。繰り返し“近さ”を指摘されたら保守系支持者の離反を招きかねない。枝野氏の一連 の発言は、共産党との連係に否定的な保守系所属議員の不安を打ち消そうとしているようにも聞こえた。 ただ、民共の連係強化の根拠はほかでもない、野党側 が示している。今年2月の野党5党の党首会談では「国政選挙で与党を追い込むために、あらゆる場面でできる限りの協力をする」ことで合意をしているから だ。

 

過去の国政選挙で独自候補を立ててきた共産党は、民主党の公認候補が出馬を予定する衆院京都3区補欠選挙(4月24日投開票)で擁立を見送った。京 都で一定の支持基盤を構築しているにもかかわらず、だ。民主党京都府連は共産党との連係を否定しているが、永田町内の動きも合わせて考えれば野党共闘の流 れだととらえるのが自然だ。

 実際、京都3区補選に独自候補を擁立するおおさか維新の会の松井一郎代表(大阪府知事)は3月15日、府庁で記者団に、民共両党について「裏でがっちり組んでいる。衆院選で(共産党が候補者を)出さないということはそういうことだ」と指摘している。

  枝野氏の反論をよそに、野党内には共産党との連係を前向きにとらえる動きもある。民進党に参加する維新のある幹部は「共産党を見直した。政局観がある」と 強調。共産党の財政を支える赤旗複数部契約し、党内で購読を勧めていることを明らかにした。一定の固い支持層に支えられた共産党と良好な関係を築くこと は、将来の選挙協力の可能性を考えた上でマイナスにはならないと判断したのだろう。

 ちなみに、共産党志位和夫委員長は17日の記者会見 で、「衆院選小選挙区における野党共闘の態勢を作っていきたい。相互に支援するやり方が一番適切ではないかという提案をしている」と実に前向きに語って いる。枝野氏の認識はともかく、民共の関係が着実に深まりつつあるように感じるのは記者だけではないはずだ。