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潮匡人氏  護憲派が犯した救いがたい過ち 良識あれば法案は大幅修正されていた 


野党の反対は、政府提出案の平和安全法制を歪めたと考えている。

政府案は必ずしも充分とは言い切れない。内容を検討し改正するのはやはり、与党に任された。参議院本会議での不信任案上程、問責決議案上程を見て、野党の失敗感を強く感じる。野党に課せられた重い責任は、日本を守らない政治集団という事であり、この命題をクリアするには、解党しか道は残されていない。一時考えられるように、党名変更で出なおせる都合の良い道は有り得ない。

 

この状況が、野党再編の要である。

 

 

護憲派が犯した救いがたい過ち 良識あれば法案は大幅修正されていた 潮匡人

2015.09.17

http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20150917/plt1509171140002-n1.htm

 


安保法案に反対する集会=国会前【拡大】

 安全保障関連法案の国会審議が緊迫してきた。参院特別委員会は16日午後、横浜市で地方公聴会を開いた後、同日午後6時から、締めくくりの総括質 疑を開催。与党は16日夜か17日に採決し、18日までに参院本会議での可決・成立を目指している。これに対し、法案に反対する野党は内閣不信任決議案な どの提出も含め、徹底抗戦する構えだ。早大法学部卒業後、航空自衛隊に入隊、航空総隊司令部や長官官房などで勤務し、3等空佐で退官。安全保障問題に精通 する、評論家で拓殖大学客員教授潮匡人氏が緊急寄稿した。

 安保法案が今週採決される。この法案は多くの課題を残す。本来、「シームレ ス」(=切れ目のない)な法制のはずが、例えば、新たに整備される「国際平和支援法」に基づき自衛隊を派遣する際、国会閉会中や衆院解散時でも、国会の 「事後承認」を認めないなど「切れ目」を残した。

 参院平和安全法制特別委員会は8日、参考人質疑を実施した。与党推薦の神保謙参考人(慶応大准教授)が、以下のように述べた。

 「安保法案をめぐる最大の論点は、この法案がシームレスな安全保障体制を確保できているかどうかということにある。その点に関し、私は研究者という立場から、この法案は十分でないと考えております」

 そのとおり。これが今国会中、最も鋭い批判となった。本来なら、野党やマスコミが指弾すべき問題点だ。現状より多少改善する程度なのだ。

 ところが、護憲派はそう考えない。

 

 それどころか、「戦争法案」と誹謗(ひぼう)する。いったい、どの条文を読めば、そう思えるのか。いや、条文も読まず「戦争法案 絶対反対」と叫んでい る。たった10条しかない条約を読まず「安保反対!」と合唱した世代を思い出す。当時も護憲派メディアが「反対」を煽った。

 この秋、北朝鮮は弾道ミサイルを発射するであろう。核開発も止まらない。今月3日には、中国が新型弾道ミサイルを軍事パレードで披露した。いわゆる、「A2/AD(接近阻止・領域拒否)」能力と「核抑止力」を誇示した。

 だが、護憲派の視界は海外まで及ばない。北朝鮮でも中国でもなく、安倍晋三政権を非難する。首相を「バカ」と呼び、「早く病院に行って辞めた方がいい」とわめく。学生を教え諭すべき教授が「お前(首相)は人間じゃない、たたき斬ってやる」と叫ぶ。

  もうすぐ、彼らの祭りは終わる。法案は今週、無傷で可決・成立されるであろう。くしくも、今週半ばには『護憲派メディアの何が気持ち悪いのか』(PHP新 書)と題した拙著が書店に並ぶ。もし、護憲派に知性や良識があれば、こうはならなかった。拙著も企画されなかった。もっと理性的な議論が交わされ、法案は 継続審議や大幅修正を迫られたはずだ。

 悲しいかな、彼らはまだ気づいていない。自分たちの間違いに。愚かで幼稚な過ちを犯したことに。何とも救いがたい。